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類似性を排し、ターゲット層に深く訴えるサイトを

（課題） 「独創的な技術を持つ優良企業だが、社会的な認知度の低さゆえに埋もれがち」そんな悩みを抱える企業は多いのではと思います。同社は、H-Ⅲロケットの固体燃料やDDSの開発では世界トップクラスの技術を持ちます。しかし、化学業界の国内売上高ランキングでは40位前後であり、学生への認知度は決して高いとは言えず、情報の訴求に関しては歯がゆい側面がありました。
「もっと主張したい」──このテーマにどう向き合うかが考えどころでした。

（企画） 新しい採用HPの企画では、「類似性を排す」「独自性の徹底追求」「優秀層に訴える、深いリアリズム」、この3点に軸足を置きました。採用メッセージには「バイオから宇宙まで」といったコーポレートメッセージを核に、日油らしさを訴える「やるじゃない日油」という独自のサブコピーを考案しました。 前述のコンセプトをどのようにコンテンツに反映させるかについては、デザイン事務所と何度となくディスカッションを重ねました。結果として、トップ画面にはコンセプトを模したオリジナル映像を制作し、代表的なコンテンツである仕事紹介では、3000字を超える文字量で日油の技術・仕事・人についての奥義に迫りました。

採用webサイトに期待する役割に、「薄く広く」を望まれる企業もありますが、同社では「深く」に重きを置いておられます。新サイトはそういった意図を反映し、的の大きさは小さくても、確実にターゲット層に訴える仕上がりになったのではと思います。